まるまるこふこふ

数々の次元が崩壊し、全ての生命が塵と化すのを見てきた。私ほどの闇の心の持ち主でも、そこには何の喜びも無かった。

英検1級 二次試験 レポート

英検一級の二次試験は、受験する人が少ないせいか、資料が少ないので、自分の当日の様子をレポート形式でまとめたいと思います。

結論から言うと、相当失敗したのですが、ギリギリ合格できています。

時間がない人向けのまとめ
- short speech で topic とズレたことを話しても及第点はくれる
- ワードの意味を間違えたまま使っても及第点はくれる

当日の朝

9時集合、9時20分から試験開始という日程だったので、7時に起床します。

出発前に Native Camp で30分レッスンします。Daily News を使って音読・リスニング・Q&Aをしました。

Native Camp や DMM英会話といったオンライン英会話サービスは早朝から利用できます。口慣らしに便利なので、オンライン英会話を試験当日朝に受講するのはオススメです。

会場へ向かう

会場は都内でした。

集合時間の30分くらい前から開場するそうです。早く来た人から順番に試験を受けられます。よって待機時間を短くしたい人は、試験が始まるまでの待機時間を短くしたい人は、集合時間の30分くらい前に着くようにすると順番待ちで待たなくてすみます。

試験官について

インタビュワーは2人とよく書かれてますが、実際はタイムキーパーの人合わせて、3人が試験時にはいます。

タイムキーパーの人は試験全体の時間(10分)と、ショートスピーチの時間(2分)をタイマーを使って計ります。

ショートスピーチ中にタイマーのピピピッて音がなるので緊張してるとめっちゃビビります。気をつけましょう。

試験の様子

※ 全部日本語で書きますが、当日は全部英語です

導入

入室したら「荷物は荷物を置くためのイスにおいてOK」「座って、どうぞ」って言われます。

座ると自己紹介から始まりました。「○○です。」「✗✗です。」と言われるので、自分も「さいです。よろしくね」って返しました。

「調子はどう?」って聞かれたので「試験の準備のために早く起きたから眠いよハハ」って答えました。笑ってくれないし全然反応しないまま次の質問に移るので、正直やりづらい試験官でした。

「休日何してる?」って聞かれたから「趣味はアニメ見たり漫画読んだり、ゲーム、だから休日はそう言ったことをやってるよ」って返しました。これも全然何も言ってくれないのでやりづらい。

「マスクしてるから聞きとりづらいかもしれないけど、ちゃんと聞こえる?」って言われたので、「Clearly.」って返しました。

「そこにトピックカードがあるから、それから1つ選んで1分で準備してスピーチして」って言われるので「OK」って返します。

short speech

topic 5つは覚えてないのですが、

  • 政府はfree tradeを促進すべきか

という定番トピックがあったのでこれを選びました。

自分の short speech の内容


I think the government should promote free trade. Let me explain in more details.

First, free trade can boost the economy. Under the principle of free trade, the price can reflect the demand and supply in the market appropriately. Companies can produce services and products in order to meet the demand of consumers, while consumers can purchase products with avoiding the shortage of stocks. This situation can boost the economy.

Second, consumers can enjoy high quality of products and services. Under the principle of free trade, companies make the effort to invest in and invent new technology and products in order to meet the demand of consumers. Therefore consumers can receive the advantage of free trade.

For the reasons I described, I think the government should promote free trade.

(129 words)


これで2分ちょうどくらいでした。自分ではうまく話せたつもりでしたが、なんとこの short speech は topic とズレたことを話してしまっています。

free trade は自由貿易のことであり、肯定するなら「外国市場へ参入できる」「品質の高い製品を輸入できる」否定するなら「発展途上国は先進国の製品との競争に巻き込まれる」といったことを主張しなければいけません。私のスピーチは free market mechanism (自由市場経済) について述べてしまっています。

アホなので勘違いしていることに試験が終わるまでずっと気づかず、後述のQ&Aも答えてしまいました。試験官もスピーチに合わせてくれたのか、自由市場経済に関しての質問をしてくれたので試験中はずっと気づかないままでした。

試験後に、普段英会話に付き合ってもらっている人と、同じトピックを話したときに誤りを指摘されて初めて気づきました..w。その人も「それ自由市場経済じゃね?」とすぐ気づいたことから、多分試験官も間違ってることは気づいたと思います。

なおスピーチの単語数は 129 words です。センテンス数にすると、1つの理由辺り3センテンスくらいです。単語数は180ワード目安が良いという意見ありますが、short speech のスコアで5点を目指さない限りは、このくらいの量でも全然問題ないと思います。英検対策をしてくれた先生も、このくらいで全然合格できるとおっしゃってました。

Q&A

free trade と free market mechanism を混同したままQ&Aセッションは続きます。自分の回答は全部 free market mechanism の話をしてしまっています。

質問1: How the company survive in the competition?

回答1: It is true that free trade will exacerbate the harsh competition. So companies should invest in their technology to defy other companies. The enhancement of their ability can improve their production, thus enabling them to meet the demand of consumers.

質問1の解説
free market という文脈なら、及第点の回答です。3センテンス程度返しているので、回答のボリュームも良いです。defy をここで使うのは不自然で defeat や fight against が適切です。また meet the demand of consumers は speech 含めて3回目の出現で、多用しすぎです。

質問2: Could you please give me some examples?

回答2: The government should not intervene in the market. Over the past decades the government in Japan has privatized some industries such as tabaco, electricity, and train industries. This privatization undermines the principle of free trade. In this situation, many consumers suffer the high price. Therefore, stopping privatization will adjust the market and consumers can enjoy the appropriate products or services.

質問2の解説
ここでは privatization のワードの意味を間違ったまま使ってしまっています。privatization は民営化のことですが、公営化と勘違いして使ってしまっています。(公営化は nationalize)。このままだと「政府は市場に介入すべきではない。民営化をやめるべき」と意味不明な主張をしてしまっています。

さらにいうと私は privatization をプライベタイゼーションと発音してしまったのですが、正しくはプライベティゼーションとなるようです。

あとこの文章は時制も怪しいです。ところどころ過去形にしないといけないところが現在形になってしまっています。

この回答の途中で試験終了のアラームがなりました。試験官が「最後まで続けていいよ」といったので続けて終わりました。

ちなみにここで「もう一文だけ言わせてほしい」という意味で「Please say once more sentences」って言ってしまうのですが、間違ってます。「もう一文言ってくれ」って意味になっちゃうよ…。

全体を通して

今振り返ってみると相当緊張していたんだと思います。もうちょっと落ち着いて考えてれば free trade を正しい意味で解釈して喋れたでしょうし privatization の意味も間違えなかったと思います。privatization については喋りながら「あれこれ民営化と公営化どっちだっけ」って思いながら喋ってたので...。

また今回の試験官は、ずっと無表情かつ相槌を打ってくれませんでした。これも緊張を悪化させる原因だったと思います。自分に好意的じゃない人と喋るの苦手…。

実際のスコア

short speech が7点だったことから、スピーチがズレていたことについては、そこまで大きく逸脱してなかったことから大きく減点はされなかったようです。自由貿易(free trade)は、自由市場経済(free market mechanism)の原理の下に成り立っているので、一応、両者は密接に関係はするトピックだからでしょう。

topic が自由市場経済だったとして、スピーチを評価すると、filler や考え込む時間も少なくスラスラと喋れたので、short speech で7点が取れたのだと思います。もともと8点くらい取れる見込みだったので、スピーチがズレている点は -1 点くらいしか影響しなかったと言えます。

interaction では、回答量をそこそこ多く返せていたことから、7点なのだと思います。多くの人が言ってる通り、Q&Aはなるべく多くのことを、論理一貫する範囲内で、喋るのが高得点のポイントのようです。

vocabulary and grammar は、privatization の間違いがあったり、時制の誤りがあったことから 6点なのでしょう。

pronunciation はまあ及第点な内容だと思います。

最後に

というわけで、short speech の topic を間違えるし、単語を正反対の意味として使ってしまったけど、なんとか英検一級の二次試験に合格しました。

今後試験を受ける人にとって、この情報がお役に立てれば幸いです。